うちの息子は、スイミングと体操教室に通っています。
6歳までに運動神経が決まってしまうと何かの本で読んで、
男の子なんだし運動くらいは出来ないと!と意気込んで。
最近、体操にしても、水泳にしても見学していて何かモヤモヤと
した釈然としない気持ちでいました。
それが何なのか・・・やっと分ったのです。
ある読み物で、教育技術法則化運動代表の向山洋一さんの
お話が掲載されていてそれを読んで「これだ!」と思ったのです。
「やって見せ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ。」
ここで極めて大切なのは「やって見せ」のところだ。人は、誰かに
何かを教えるとき、「行動」 でなく 「言葉」 で教えようとする。
でも、言葉は多くなるほど分らなくなる。分らない顔をされるとさらに
熱を込めて説明する人がいるが、子供はますますわからなくなって、
才能をつぶすことになる。
「ゆっくりやって見せて」 「まねをさせて」 「ほめる」。
これが幼児教育の基本である。
「学ぶ」 ということは、「まねる」から来ているそうです。
子供はどんなことも、まずは真似をして、それで学んでいきます。
だとすると、「教える」 というのは 「真似をさせること」 と
言い換えてもよいかもしれません。
素晴らしいと思いました。
体操教室で跳び箱ををやるとき、先生は説明しながら
失敗例ばかりをやってみせます。見るからに体育大学の体操選手だと
わかるほどの体型をもつ先生なのに、お手本となるようなパーフェクトの
跳び箱を子供達に見せないのです。
子供の飛べる高さに合わせる必要などないのです。
7段でも8段でも自分の素晴らしい演技を子供達に見せる。
そして足をそろえるタイミング、手をつく場所、足の開き方、それを
みて真似すればいいのです。子供は、先生を尊敬し先生のように
なりたいと一生懸命に練習するでしょう。
保護者の目が気になり、怪我をさせないように過剰に保護し、
ネコ撫で声で褒めることしかしないと子供達は先生を軽んじて
言うことを聞かなくなっていくのです。
本当のお手本となるような跳び箱の飛び方を見たことがないのに、
タイミングが合ってないとか足が開いてないとか注意されても
子供には実感がわきません。
水泳だってそうです。5歳児にとって正しい背泳ぎの泳ぎ方を見
たことがないのに、足が下がっているとか手の回し方がとか
いろいろ言われてもわかりません。
お手本をしっかり見せて、それでこそイメージが湧くのです。
最近の習い事でのモヤモヤはこんなことから来ていたのでした。
TUTAYAで水泳や跳び箱のレクチャーDVDを探そうと
考えている今日この頃です。
先生に直接、訴えてみるべきでしょうかねぇ。
2010-10-08 00:09