カルチャーナイト
秋休みの始まる週末前の金曜日、コペンハーゲンはカルチャーナイトというイベントがあり、夜遅くまでお店や美術館などがオープンし、いろいろなイベントが行われました。
今までは子供達が小さいこともあり、夜に出て行くのは無謀なことだと、参加したことがなかったのですが、今年はそろそろ大丈夫なんじゃないかなあということで、思い切って出かけてみることにしました。
18時半から子供番組のイベントがあり、子供達にお馴染みのキャラクターのお兄さんがナショナルミュージアムにやってくるということで、まずはそこに行って見ることに。沢山の子供達が集まっていてお兄さんの人気の凄さに驚きました。
その後食事をして、レストランを出る頃にはすっかり暗くなっていて、疲れたら帰ろうねと子供たちに尋ねると目をこすりながら、まだ帰らないと言うので、それじゃ次は別のミュージアムでハロウィンのカードを作るイベントがあったのでそこに参加する事にしました。小さなミュージアムには灯りはろうそくだけで、なんだかちょっと怖い感じがして、ハロウィーンの雰囲気を満喫。
まだまだ頑張れるという子供の言葉を信じ、市民公園に行きました。イベントがあるのですが、無駄な灯りがほとんどなく、お祭りに参加しているというよりはのんびり夜の散策を楽しむ感じでした。
その真っ暗な公園の少しの明かりの中で音楽を奏でるグループやゴスペルを唄うグループ。
寒かったですが音楽を聴くと不思議に体が温まります。
公園の噴水。無駄な灯りが無いのでほとんど見えません。
そして何よりも驚いたのが夜の動物園。ここでも灯りは必要最低限で、ひっそりしています。子供達は街で風船をもらっていたのですが、動物がびっくりするとかわいそうだからと入り口で預けることを勧められ、静かに園内に入ります。
灯りがほとんどないので、動物達の様子もはっきり見えないのですが、ライオンの目やフラミンゴのピンクの体が暗闇からキラリと見え隠れします。
こちらは動物園のタワー。入り口にデーンとそびえ立っている動物園のシンボル的存在なのですが、この日は夜だけに、夜空にお月様と一緒にZOOという文字が空に浮かんでいてとても幻想的でした。
穏やかな夜を
満喫して子供達も楽しかった~と言いつつ、家に帰るとすぐにお布団へ。頑張っていたけどやっぱり疲れていたのでしょう。
年に一度行われるカルチャーナイト。この季節にデンマークに旅行される際にはおススメのイベントです。
さて、そのカルチャーナイトの夜、見覚えのある顔がバスに広告として大きく載っているのを発見しました。すぐに発車してしまったのと、暗かったので写真が間に合わなかったのですが、後日偶然にもカメラを持っているときに遭遇して慌てて写真を撮りました。
それがこの写真。何の写真だかわかりますか?
ちょっとズームにしてみましょう。ペタペタでもお取り扱いのあるaniーmalのお猿さんのクッションです!
こちらはFieldsという、北欧最大のショッピングセンターの広告でした。お猿さんのクッションはイメージモデルの可愛い男の子と一緒にモデルさんとしてポスターに出ているのです。思わずクスッと笑ってしまう愛らしさはインパクト大ですよね。
こんな風に街の至る所でお猿さんを見かけると私もうれしい気持ちになります。
この他にも最近、雑誌の表紙にFinnsdottirの素敵なベースが出ているのを見かけました。去年は小さなお店でさりげなく売られていた作品ですが、いろいろな所でクローズアップされているようです。優しい色と小さな工房で手をかけて作られている作品は大きさや形も1点1点微妙に違っていて、それがまた味わいとなり、若い世代にも受け入れられているようです。我が家でも窓際に飾って大切にしているおススメのベースなんです。
こんな風にまた少しずつ素敵な現行品もご紹介出来たらなあと思っています。
集めたくなるもの
昔から小さなものを集めては眺めるのが好きだった私は大人になってもその癖が抜けず、ついつい集めてしまうものがあります。娘も私の血を引いたのか、石や貝を集めるのが好きで、出かけるたびに何か見つけては宝箱にしまっています。片付けなさいといいつつも、なんとなく集めたい気持ちもわかるので、最近は大目に見ているのですが…。
私が何年もかけてこつこつ集めているのはボタンです。宝石のようなキラキラしているものから、プラスティックのレトロ感満載のものまで、長い年月を掛けてマーケットやアンティークショップなどで沢山あるボタンの中から掘り返して見つけては少しずつ集めてきました。
これは1978年の手芸雑誌。ここにアイデアのコーナーがあり、リサイクルのボタンを勧める記事が載っています。これによると写真のボタンは1920年、30年代のものらしく、2011年の今、この手のボタンは簡単には市場でもお目にかかれない訳だわ…と納得しつつも、市で手芸用品などを見かけると隅から隅までアンティークのボタンがないかと探していました。
そこで、先日偶然にも未使用の素敵なボタンに沢山出会うことがあり、自分の分だけでなく、ペタペタのハンドメイド好きなお客様にどうかしら?とお店用にも少し買い付けすることにしました。
箱に並べられたボタンの数々。未使用品なので、どれも綺麗です。見ているだけでもワクワクしますね。
これは以前私が作ったお花。ピンクッションにしてもいいし、ブローチ、子供の髪飾りにしてもいいかなあとまとめて作ったものです。真ん中にアンティークのボタン&ビーズを付けてみました。ボタン自体に味があるので、この他にも、娘のベルトに付けたり、赤ちゃんのおしゃぶりホルダーのポイントや簡単にボタンをパッチン留めにボンドで貼り付けて髪飾りなどにも使いました。アイデア次第でいろいろな用途に使えます。
80年、90年前の古い古い、ボタンたち。秋の夜長にちくちく、編み編み…アンティークのボタンを使って何か作ってみませんか?
もうすぐアップ予定です。お楽しみに。
アンティークのフレーム
今日はペタペタでも人気のフレームのご紹介です。
今回は大き目のサイズのものを幾つか仕入れています。40年前、もしくは半世紀以上も前のフレームは素材やデザインが今の時代の市販のフレームに比べると枠もガラスも圧倒的に存在感があり、中に入れる写真やクロスステッチ、レースなどの作品がとても輝いて見えるという素敵アイテムなのですが、買い付ける際には中に当時の写真の入ったままの状態のものもあり、その写真をみてその時代背景を感じることがしばしばあります。
先日はコペンハーゲンの市庁舎の前でスーツに帽子を被った年配の男性の写った写真が入っていたのですが、写真の裏には1935年と書いてありました。その時代のデンマークの様子から、写真に写った男性はかなりのお金持ちの人だったのでしょう、一緒に見ていた主人もすごいなあ~と驚いていました。そんな風に写真を見ては想像を膨らませている私です。
そしていつもはフレームにアンティークの絵本の切抜きを入れての納品ですが、あまりにも微笑ましい素敵な写真は入れ替えをせずにそのままお店に出しています。
今回のフレームの中にそれはそれは立派な作りのフレームがあります。買った際に売主の方が、“これ、私のおじいちゃんなの。若いころすごくかっこよかったのよ~”とそれはそれは自慢げにおじいさんの写真を見せてくれました。なるほど、たしかに素敵です。フレームだけで売るのではなく自慢のおじいちゃんの写真を入れたまま、売りに出しているのもなんとも微笑ましいですね。
売主さんのおじいさんの若かりしころ。笑顔がとても素敵です。フレームも当時にしてはすごく高級品だったはず。
まだまだこれからもインテリアを彩ってくれること間違いなしです。
他のフレームも今回はサーカスのお話の絵本を入れました。