買付のお話。
ペタペタおすすめアイテムのひとつにヴィンテージテーブルランプがあります。
どっしりとした陶器のランプから最近では数が少なくなってきているチークのランプなど、
特に力を入れて買付しています。
買付と言ってもいつも同じところを回るだけでは、なかなか集まりません。私だけでなく、
現地のヴィンテージショップの業者さんなども、あちらこちらを回って、何とか素敵な作品を…と
日々奔走している模様。
お客様とヴィンテージ商品の出会いがあるように、私も買付をする際にはやはり出会いの連続で、
ここに行けばこれがある!と言うことではなく、狙いを定めて出かけたのに、時にはがっかりしたり、
思いがけずいいものに出会えた~と、毎回どんなヴィンテージ品が手に入るかワクワクしながら
出かけるのです。
とにかくいろんな場所に出かけて、歩いて歩いて探します。
そんな中、郊外の意外な場所で顔見知りの、バイヤーさんにあったりすることもあり、私も先方も“まさか、
こんなところで会うなんて…!”とお互い驚くこともしばしばです。
こちらのヴィンテージショップのオーナーさんは年配の方も多いので、パワフルな姿に圧倒されます。
買付のお仕事自体が、健康維持のよい運動になっているのかもしれませんね。
テーブルランプを沢山持っている業者さんを訪ねるために、こ~んな寂れた場所にも行きました。
この時はコペンハーゲンからは離れた場所ということもあり、週末を絡めてホテルも予約。
いいものがあると信じて…。
先方とは面識がないので、半信半疑でアパートを訪ねたのですが、商品は住居ではなく、倉庫に置いて
あるとのこと。すぐ近くだよという割には、海岸沿いをかなりの時間運転します。車一台がぎりぎり
通れる細い道を抜けると広い野原…一緒に行った主人も、本当に品物があるのかなと不安顔。
野原にぼろぼろの倉庫がありました。業者さん本人もどの箱に何が入っているのか覚えてなくて、商品を
見せてもらうのに、しばしの時間を要します。
業者さんは、以前はコペンハーゲンまで、メッセや蚤の市などにも参加していたらしいのですが、
体力的に限界だと、数年前に引退されてから、倉庫は開かずの間になっていたそうです。
そういった経緯もあり、眠っていたランプが、日本で紹介されるということを、とっても喜んでくれました。
小さな車に詰め込んでコペンハーゲンまで持って帰ってきました。どれも個性的で素敵なランプです。
割れないようにしっかり梱包をして日本に送りました。日本仕様に電気器具を変更してお店に並ぶまでに
数か月の時間を要します。
長い時を経て、今も当時の味わいを醸し出しているヴィンテージランプ、インテリアにおススメです。