Bangholm

古いものと新しい現行品をミックスしてインテリアを楽しむのが、いつの時代も定番のデンマークですが、ヴィンテージの中の流行もあります。

例えばここ何年も人気が衰えないロータスシリーズ、ノルウェー製のキャサリンホルムのヴィンテージ琺瑯とデンマークのLyngby社が生産していた陶器類。似たような復刻版が出ていますが、やっぱり当時のオリジナルが欲しいと人気です。
若者のシンプルなイケアのキッチンの中にもヴィンテージのロータスのボウルが飾ってあると、おしゃれに見えるのが不思議です。
陶器シリーズはLyngby社はもう閉じてしまっていることもあり、入手がかなり難しく、当時のカラフルな食器は今の若い世代にも人気があり、高値で取引されています。

そんな中、ここ数年若い世代のヴィンテージコレクターに注目人気を集めているのがデンマーク、Bangholm社の陶器類。

ハンドペイントで仕上げてあり、大量生産とは違った味わいがあるのが特徴です。
日本ではまだまだ知名度が低く、これから人気が出るのではないかなあ…と個人的にも気になるこのメーカー。

早速調べてみました。

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特に人気のストライプシリーズ。色の濃淡がハンドペイントならではで素敵ですね。

元々は1930年代に家族ビジネスとして小さな窯が設立され、息子であるKnud Nielsenが陶芸のノウハウを創業者の父親から学び、1948年に“Bangholm Keramik”をSkoedstrup(デンマーク第二の都市オーフス近郊)に設立しました。

彼の才能は認められ、工房を更に生産活性するためにUgleboelleoeへ移したのをきっかけに1950年代には人気の陶器メーカーに成長しました。彼と妻EVAとの間に3人の子供がおり、子供達も陶芸の技術を学びます。

1980年代90年代には工房だけでなく、デンマークのEbeltoftエリアに2件のショップを展開しています。デンマーク国内だけでなく、ノルウェー、スウェーデンと北欧各地でも販売されるようになり、知名度もあがりました。

その背景には一人の女性陶芸家がいました。
1969 年に見習いとして工房に入ったIben Scott Lundbyは本格的に陶芸の教育を受け、1973年から1990年までBangholmのデザイナーとして本格的に就職します。フォルムだけでなく、絵 付師としても活躍し、様々な素晴らしい作品を作りました。

そして1990年に彼女が窯を買い取る形で残念ながらファミリービジネスに終止符を打つことにな りました。
窯を買い取った後も8年間は先代と同じ形態の生産を続けていましたが、1998年にデンマークのEbeltoftに工房を移転させます。
現在はこの工房のみで自分のペースでこだわった彼女だけの作品を生産、販売を行っています。

Bangholmのデザインの特徴はストライプ。ストライプというとクラッシックなイメージですが、色を大胆に描いていくことで迫力のある作品に仕上がっています。
これはBangholmストライプと呼ばれ、このデザインがBangholmを有名陶器メーカーに育った大きな理由と言われています。

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シンプルなストライプと丸いフォルムに淵が折り曲げてある凝ったデザインのプレート。
耳付きの大皿は滲ませたグリーンが素敵です。

少しずつアップされますので、お楽しみに。

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