アンデルセン

デンマークって何が有名なの?と聞かれた際に、ロイヤルコペンハーゲンやチボリ公園などと並んで例に出されるのが“アンデルセン童話”で有名なハンスクリスチャンアンデルセンがいます。

今では知らない人はいないくらい、アンデルセン童話は世界中に普及しており、誰でも幼い頃に読んだお話があるのではないでしょうか。

チボリ公園の人形館。スーツケース型の乗り物に乗ってアンデルセン童話の世界を巡ります。子供だけでなく、大人でも楽しめるのでおすすめです!

人魚姫のワンシーン。

大変有名なアンデルセンですが、彼の生い立ちを見ると、貧しく、またコンプレックスの塊のような性格で、なかなか波乱万丈な人生を歩まれています。

生涯独身を貫き、存命中はなかなか日の目を浴びなかったアンデルセン。彼の童話はマッチ売りの少女のようにハッピーエンドで終わらない物悲しいものや醜いアヒルの子のように、未来に希望をもたらす作品、裸の王様のように、大人になってから改めて読むことで、考えさせられたり、大切なメッセージが込められているものなど、なかなか奥深いお話が多いのです。

彼の死後、今ではデンマークを代表する著名人になり、オーデンセにある生家(びっくりするほど小さい)や彼の眠るお墓は有名なツーリストスポットになりました。そこに訪れることで、アンデルセンは架空の人物ではなく、本当に存在したのだなあとしみじみ…。

コペンハーゲン市内にあるお墓。Assestens Kirkegaard。

案内の立て札があります。

お墓の近くにはベンチがあるので、のんびり休憩している人もいます。墓地なのですが、夏場などお天気がいいと、ピクニックや日焼けを楽しみに地元の人が集まっており、身近な公園のような存在。

存命中に有名になっていたら、アンデルセンの人生はどう変わっていたのかいろいろ想像を張り巡らして、墓地を散歩しました。

同じ墓地の中にはデンマークの哲学者、キルケゴールのお墓もあります。調べてみると2人とも同じ世代なんですね、童話作家と哲学者、キルケゴールの出版した本の中にはアンデルセンの批評をしたものもあるそうですが、コペンハーゲンの数ある墓地の中で同じ墓地、かつ近い位置に並んでいるのは不思議な縁だなと思いました。

お天気の良い日にはお散歩がてらにおすすめスポットです!

 

 

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