Bjørn Wiinblad その4
個性的な表情を描くBjørn Wiinblad のイラスト。こちらはチボリのポスター。
さて、80年代も衰えることなく、あちこちで活動するBjørn Wiinblad 。
1982年の新聞にはBjørn Wiinblad の海外での成功の記事が載っています。マンオブザイヤー!in USA.
Wiinblad ハウスがアトランタ、フェニックス、ビバリーヒルズなどのアメリカの都市、
アジアではシンガポール、東京、大阪、京都などで彼の作品が取り扱われました。
70年代には高島屋のクリスマスの包装紙なども手掛けたこともあるので、
日本にはその頃からのコレクターさんもいらっしゃるのではないでしょうか。
アメリカで賞を受賞したり、ニューヨーク、タイムズスクエアの劇場のデコレーションを手掛けたり
と80年代も多忙を極めて世界中で仕事をしていました。
フランスでもビスケットで有名なLUの100周年記念パッケージも手掛けたそうです。
チボリの初代クリスマスポスター。
沢山紹介しましたが、これ以外にも生涯を通して数々の作品を残されました。
小さいものはクリスマスシールからBjørn Wiinblad の作品はデンマークの至る所で出会うことが
出来ます。アーティストとして長きに渡り大成功を収めた素晴らしい人生を歩まれました。
Bjørn Wiinblad は2006年に87歳で亡くなられましたが、彼の作品が作られた家、ブルーハウスが
2010年より一般公開されています。
Bjørn Wiinblad の作品だけでなく、彼が収集したモノも沢山展示されています。
今回のArkenミュージアムにも展示されていましたが、コレクションの中に
仏像の頭が沢山ありました。
日本の骨董品で海外の方に人気のアイテムだと、以前聞いていたのですが、
Bjørn Wiinbladもコレクションしていたとは驚きました。
買付の際に子供の頃にBjørn Wiinblad の作品に囲まれて育ったので、もう彼の作品は
お腹が一杯なのよ…という年配の方の話を時折聞きます。
それほど50代60代世代にはかなり浸透していたのでしょうね。
長い間現役であらゆるデザインを生み出していたので、その年代の方はいつも彼の
イラストを目にする機会があったのでしょう。
しかし、最近では若い世代がおじいさんおばあさんから、受け継いだBjørn Wiinblad
のヴィンテージの作品を現代のインテリアに合わせている様子をインテリア雑誌などで
よく見かけます。
2014年にはローゼンタール社が彼の作品のライセンスを買い取り、現在では新たな
現行品が出ています。
そんなこんなでこれからも彼の作品は、残されていくことでしょうね。
世界が愛したBjørn Wiinblad の作品、これからもお店に少しずつ入荷していきたいと思います。