Michael Andersen
デンマークには古くから多くの陶器メーカーがありました。
長年の時代を経て今現在アンティークやヴィンテージと呼ばれる作品として大切にされている有名な窯のひとつにMichael Andersenがあります。ペタペタでも人気の窯で味わいのある作品が多く、手に取って、見て、飾って楽しめるおススメの窯でもあります。
陶芸家のMichael Andersen(1859-1931)はデンマークの小さな島、ボーンホルム島にてLauritz Hjorthの 職人として1890年まで在籍していました。その後、同じくボーンホルム島にあったTh. Stibolts keramiske という小さな窯を買い上げ、同じく陶芸家であった自身の長男であるDaniel Folkmann Andersen (1885-1959)と工房をスタートさせ、国内外で輝かしい功績を残します。
1890年から1900年頃まではテラコッタなど、日常使用の食器なども生産していましたが、この長男ダニエルはペルシア技法と言われる細かい貫入を入れていく芸術的な作品を生み出し、のちにドイツの世界万博で金賞を受賞しました。
1916年にもう一人の息子Emil Folkmann Andersen (1887-?) が加わり、窯の名前を”Michael Andersen & Søn. Bornholms Keramiske Fabrikker”とし、バックスタンプには”M.A. & S.”とイニシャルを刻印することになります。彼の4人の息子達すべてがこの工房にて作品を作り、百年以上経った現代でも当時の作品は素晴らしいものが多 く、国内外に収集家がおり、デンマークを代表する名窯になりました。
Michael Andersenの死後、1931年からは3匹のニシンがデザインされたバックスタンプを用い、釉薬をたっぷりかけて厚みを持たせた作品を沢山生み出しました。
Michael Andersenは何と言っても土を感じるどっしりとした作品が温かく味わい深いのが特徴です。釉薬をたっぷりとかけて仕上げられているので、作品の一つ一つが個性的で同じものがないことから、丁寧に作られていることもあり、時を経た現代にも、魅了されるコレクターの方が国内外に沢山いらっしゃいます。
有名な貫入シリーズもネコなどの動物やおどけた顔のバイキングなど可愛らしいモチーフで描かれているのも素敵ですね。
気になる作品がありましたら、銀座の実店舗、もしくは明日より伊勢丹新宿店のイベントに出店いたしますので、ご連絡を頂けましたら、実物を見ていただくことも出来ますので、お問い合わせ下さいませ。