面白いもの満載です!
こんにちは。
デンマークから荷物が届きました。
その中で、面白いものがいくつかあったのでご紹介しますね。
まずは、これ!
↑ このように吊り下げて使うものなんです。何だと思いますか?
「留守にしています。用件があれば、メモを残してください。」という
内容のことがデンマーク語で書かれています。
これは玄関ドアに吊り下げて、留守のときに訪ねて来た人が伝言メモを残して
筒状の内側に入れておくのです。
携帯電話もインターネットもなかった時代の、このほのぼのしたやり取りを
思うとセカセカした現代と違いゆったりした時間の流れを感じますね。
次はこれ!
↑ デンマーク、B&G社のカップ&ソーサーです。一見、普通のカップに見えますが…
実は持ち手がありません!所謂、日本の湯呑みのような状態なのです。
ティーカップくらいの大きめサイズです。
釉薬の流れによって生み出された自然な景色、ブラウンの下から浮かび上がる紫の
幻想的な雰囲気。和陶器のような落ち着いた佇まいにほっと和みます。
それにしても、デンマークで何を飲むために作られたものなのでしょうか?
スープを入れても、アンミツなどのデザートを入れても映えそうです!
お揃いのケーキプレートやティポットもあります。
次はこれ!
↑ デンマーク王室御用達ブランドとして現在も活躍しているHolmegaard(ホルムゴー)の
サンキャッチャーとよばれるガラス製のオーナメントです。
手作りガラスで、同じ図柄であっても微妙に違い個性があります。
こちらは、窓辺に吊り下げて外からの光を取り込みお部屋を明るくするために
窓辺の装飾もかねて使用するものです。暗く寒い冬が長く続く北欧では、日の光を
とても大切に考えているのですね。
ペタペタでも以前から少し取り扱いはあったのですが、今回は大きなサイズの
入荷です。涼しげなマリンブルー、お花の形、ゾウさんの模様、貝殻模様と
いろいろ楽しめますよ~
最後はこちら!
↑ デンマークの国民的人気アーティスト、ヴィヨルン・ウィンブラッドデザインの
ブラックプレートです。
二モール社のヴィヨルンのプレートといえば、よく思い浮かぶのがマンスリープレートです。
一般的に白地に黒や赤、ブルーといった単色のものが多いのですが、
こちらはツヤのある漆黒の地に華やかなゴールドで図柄が表現されています。
このタイプは市場でも滅多に見かけないレアなものなので、バイヤーのペッタンさんは
このプレートを見つけたとき胸が高鳴ったと話してくれました。
直径は、35.5センチもある大判サイズで、迫力があるので絵画としてお部屋のアクセントに
飾っていただきたい一品です。
他にも多数商品が入荷中です!どうぞお楽しみに~
我が家の春
日に日に暖かくなってきた今日この頃です。
我が家では春の定番作業といえば、ブルーベリーの受粉とさくらんぼの受粉です。
2年ほど前に都会の虫のいない環境では、人工授粉が欠かせないと知ってから必ず
行っている作業です。それまでは、毎年満開のブルーベリーの花を見てはどうして
実がならないのだろう?と不思議に思っていたのです。
この時期は風が強く、せっかく集めた花粉が風に飛ばされるという残念な
ことも起こりながら夏に実る紫の可愛らしい実を思い浮かべて頑張ります。
数種類の品種を植えているので、数日ずつ開花日が違うので受粉作業は
トータル1週間にも及びます。
このような釣鐘状の可愛らしいお花が咲きます。
受粉がうまくいくと、このように実が膨らんできます。
さくらんぼちゃんです。暖地用なので小振りですが、ちゃんとさくらんぼの味がします~
ベランダ菜園のイチゴです。いつもは2株なのに今年は欲張って4株です。
日当たりもよく、風通しもいいのに病気にかかってしまいました。
たぶん、肥料が多かったのかもしれません。イチゴ専用肥料という名前に
舞い上がってあげすぎちゃったのかも…涙
人間も栄養を取りすぎると生活習慣病とかになるように、植物も栄養過多は
イチゴ自身が弱くなって病気にかかりやすくなってしまうのですね。
反省です。
頑張って生き延びてくれることを祈るまでです!
冬に育てていた春菊は、とうとう花が咲いてしまいました。
大事に大事に収穫しているうちに春になってぐんぐん伸びてしまいました。
何でも旬のうちにいただかなくちゃですね。
■お客様からのご質問
おはようございます。
先日、ヴィヨルン・ウィンブラッドのマンスリープレートをお買い求めいただいた
お客様からこんな質問をいただきました。
「自宅にあるプレートとサイズも違うし、プリントの線の太さも違うしニセモノなの?」
もちろん答えは、NO!です。
当店は、信頼のおけるアンティークショップやディーラーから買い付けておりますので
ニセモノはありません。
上の2枚の写真を比べて見てください。当店に入荷したヴィヨルンのマンスリープレート
4月です。同じ図柄なのに全く印象が違って見えますよね。
もう少し拡大して見ましょう。
これは、当時の製造技術の未熟さにあります。
当時の陶器生産工場では、手作業で行う項目がたくさんありました。
サイズが数ミリ違っていることはしょっちゅうで、
図柄をプリントする際に、インクが多めに出ているもの、反対に薄いもの
製造段階でのプリントロス、手がけで釉薬をかけたりもしているので
釉薬の掛かり具合が均一でない、貫入が入っている…数えだしたらきりがありません。
素地の色が微妙に違っていることもあります。
※貫入とは…焼成時に、陶土と釉薬の収縮率の違いにより生ずる表面のヒビ状の模様。
これは陶器自体のヒビではありませんので、ご使用に支障はありません。
和陶器では、意図的に貫入を入れて景色を楽しむものもたくさんあります。
出荷基準も現代とは全く違うということがよくわかります。
以前、こちらのマンスリープレートの入荷分にデンマークの某有名デパートの
値札がついたままのものがありました。
そのプレートのコンディションに現代の日本人の感覚である私はとても
驚きました。日本のデパートなら絶対に販売しないであろう、貫入(意図的に入れたものは別です)
が入っており、若干のプリントロス(製造段階のもの)があったのです。
日本では、どんな小さなキズでも欠陥品として扱われ、ましてやデパートに並ぶなんて
考えられません!
でも当時の北欧では、少々のキズや欠陥は問題なしとして正規品で販売していたようです。
これは北欧に限ったことではなく、イギリスのものでもドイツのものでも
入荷したものをみると同じ状況であったと推測できます。
現在の出荷基準とは異なっていたのでしょう。
そのとき、初めてヴィンテージ品について理解できたように思います。
私もお店を始めたばかりの頃は、入荷してくる商品の品質が一定でないことに
戸惑いました。日本の工業製品(画一的なもの)に慣れていたからです。
オートメーション化された工業製品に個性はありません。
個々にいろいろな表情を見せる手作り品に愛着を感じるようになったきっかけの
お品物を紹介します。
上の2枚の写真を比べて見てください。こちらはロイヤルコペンハーゲン、バッカシリーズの
ひとつ、鳥の図柄の角皿です。全く雰囲気が違いますよね。
でも、型番号2883 パターン番号787 という全く同じ作品です。
こちらは、Jette Gerber がデザインしたものを絵付師達がペイントしていきます。
当時は、大らかな時代だったのですね。ある程度の決まりごとを除けば絵付師たちの
個々の個性によって作品が生み出されていたようです。
そのため、同じデザイナーの同じパターンの作品でも個性があるのです。
本当に面白いですよね。これは手作り品だからこそ味わえる醍醐味です。
個性を大事にする北欧人の気質に脱帽です。
最近では、北欧の有名陶器ブランドから復刻版がよく発売されています。
気軽に日常使いできるので私も愛用している一人ですが、オリジナルをご存知の方の
中にはハンドペイントの濃い薄い、個々に違うペイントの線などがなく
工業製品のためペッタリした印象で残念だとおっしゃる方もいらっしゃいます。
今でこそ、日本でも訳あり品が大人気ですが昔は欠陥品として市場に出ることなく
廃棄されていたのです。
北欧の人たちと接するとき、大らかな気質に自分のギスギスした日本人の性格に気づかされる
ことがあります。
私やペッタンさんが、品質について話し合っていると「そんなこと全く問題ないよ!」と
言われることがよくあります。
デンマーク人のペッタンさんの旦那様も私たちが気にしていることについて
理解できない様子です。
メーカーやディーラーへ問い合わせても、返事が来るのは1~2週間かかることはよくある話です。
翌日即返答!当日発送OK!みたいな言葉に慣れている私たちには信じがたい話です。
でもその気質が北欧であり、ゆったりと暮らしを大切にしている人たちなのです。
彼らを理解することで、私も少々のことではイライラしたりすることもなくなりました。
このような背景をご理解いただいて、大らかな目でヴィンテージ品を
ご注文をいただけると幸いです。
当店は、ウェブショップのみの展開なので実際にお手にとってお品物を見ていただく
ことが出来ません。そのため、お問い合わせいただければ出来る限りお答えしておりますし
必要であればさらに詳しい写真をお送りすることもあります。
また私だけではご質問にお答えできない場合、デンマークサイドへ問い合わせをし
ご納得いただけるように説明させていただいております。
どうぞ、当店のお品物で気になるもの、迷っていらっしゃるものがございましたら
お気軽にお問い合わせくださいませ!
よろしくお願いいたします。