1936年~1969年という短い間しか存在しなかった、デンマークのLyngby Porcelain(リュンビュー・ポーセリン)の豆皿です。こちらは1950年代に作られたタンジェント(鍵盤)シリーズで、ピアノの鍵盤がモチーフとなっています。清々しいホワイトとブルーの組み合わせが、清潔感があります。裏にある刻印を見るとドイツのScherzerになっているのですが、当時のデンマークの陶器メーカーでは高品質の陶器を製造するScherzer社より、元になる陶器を輸入し、デザイン、絵付けを施して自社の刻印を入れて流通させていたことがありました。裏面も無地で輸入していたはずが、時折Scherzer社が刻印入りの物をそのまま輸出した製品もあるようです。デンマークサイドもあまり細かいことは気にせずに、そのまま他社の刻印が残ったまま、自社のデザインを施して、流通させていたものが、とても稀ですがあったのです。それを気にせずに購入する消費者もいたという、大らかな時代背景がありました。そういった背景を含んでもヴィンテージならではの面白さがあります。ある意味、レアな作品です。使い勝手の良い小皿サイズでお勧めです。
■製造国:デンマーク
■メーカー:Lyngby Porcelain(リュンビュー・ポーセリン)/Scherzer(刻印)
■サイズ :Φ11cm
■年代 :1950年代
■コンディション:小キズ、水シミ、縁にヘアラインがあります。全体として、ご使用に差し支えるようなダメージはありません。コンディションを考慮した価格となっております。
■ヴィンテージ商品に関するご注意
こちらの商品は、北欧の家庭で実際に使われてきたUSED品です。
長い年月の間に出来た小さな傷や汚れは、その物の歴史です。
それらは年月を感じることの出来るビンテージの風合いとご理解いただき、
そういった風合いも含めて愛していただければと思います。
目立つ傷や汚れについては、出来るだけご説明いたしますがご心配な方はご注文前にお問合せください。